宮下未紀『ピクシーゲイル』
ピクシーゲイル (1) (角川コミックスドラゴンJr. (KCJ69-4))
- 作者: 宮下未紀
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: コミック
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わたしの肉を深く裂いて
その奥に埋められた『彼』
わたしのなかで脈打つ『彼』を
たしかめようとする指先
それから唇
それは胸の傷よりも熱かった
(ピクシーゲイル1巻 冒頭から引用)
重い心臓病をわずらう天涯孤独の主人公、渡会りかの。彼女は魔法使い・ゲイルと取引をし、彼の心臓を移植される。それは彼の力と教会での地位を引き継ぐことでもあった。
退院したりかのを狙う謎の少女、窮地を救ってくれたのはゲイルの弟子でありネコとよばれる楊雷震(ヤンローレイ)。彼女はりかのを守るといってくれるが…。
という話。あれこのひと昔エヴァの同人誌かいてたひとだよなーとか思ってなんとなく手にとったら、冒頭のカラー口絵と文章にやられてしまいましたきゅんきゅんしました…!
りかのはローレイが好きなのですが、ローレイは師匠だったゲイルのことしか頭にない感じなのです。なので、
わたしだけのものなんて、なにもない。
とか、
彼女が守りたいのは、わたしじゃなくてこの心臓――。
とか、
せつないけどうれしいんだけどでもせつないよう…という、りかのたんの姿が非常にかわいらしくて切な萌えです。